安定的なサロン経営はBeで決まる|スタッフ退職とリピート不安を変える仁徳・義徳の育て方

今日の記事では、『長期的な経営を作る方法』についてお話しします。
なぜ、安定を求めると、逆に安定しなくなるのか?
その逆説の法則についてもお話しします。
「せっかく育てたスタッフから退職の連絡が来る」
「コース契約したお客様が途中で離脱する」
「卒業後のリピートが続かない」
こうした悩みは、サロン経営に限らず、経営をしている人の心をじわっと削っていきます。
そして多くのサロンオーナーは、ここでDo(やり方)に答えを探します。
サロン経営におけるBe-Do-Haveの法則

まず「Be-Do-Haveの法則」とは何か?
ということですが、下記の通りです。
❶Be:精神・在り方・意図
❷Do:やり方・テクニック
❸Have:成果・結果
簡単に言うと、僕たち経営者は、ほとんどの場合「Do(やり方・テクニック)」ばかりに目がいきます。
ところが、本当に大切なのは「Be(精神・在り方)」であって、このBe(精神)が伴わなければ、質の高いDo(実践)ができず、Have(結果)も手に入らないということが起きます。
サロン経営におけるスタッフ採用のDo(やり方)とは何か?

では、具体的にDo(やり方)とは何でしょうか?
・福利厚生を増やす
・社会保険を整える
・インセンティブを変える
・声かけの言い回しを改善する
・メニューを作り直す
・マニュアルを整備する
などです。
もちろん、これらのDoも大切です。
やらないより、やった方がいい。
でも、同時に起きてしまうことがあります。
Doを増やしているのに、なぜか同じ失敗が繰り返されたり、スタッフを入れ替えても、また辞めたり、施策を変えても、また離脱してしまうサロンが増えいています。なぜでしょう?
この「歴史は繰り返す」状態は、経営者の心を疲れさせます。
そして本当の原因は、意外とシンプルです。
真の根本の見直しは、Doの中には存在しない。
この記事では、Be-Do-Haveの視点で「安定的な経営の土台」を整える方法をお伝えします。
Be-Do-Haveで見る安定的な経営の土台|福利厚生より先の見直し方法

まず、最初に、この言葉の定義をそろえます。
Be:精神・意図・意識・在り方
Do:やり方・テクニック・技術
Have:結果・成果
経営の現場では、ついHaveから逆算して考えがちです。
「売上が上がったら、もっと良い施策が打てるのに」
「人が増えたら、余裕ができて優しくなれるのに」
でも、実は順番が逆になりやすい。
うまくいく経営は、
Be(在り方)→ Do(行動)→ Have(結果)
の順で整っていきます。
この順番が崩れると、どれだけDoを回しても、心の温度がズレたままになります。
そして、その温度差は、言葉以上に伝わってしまう。
たとえば、同じ「面談しましょう」というDoでも、
・心から「一緒に良くしていきたい」というBe
・内側では「辞められたら困る、管理しないと」というBe
では、相手が受け取る空気が全く違います。
Doは同じでも、Beが違うと、結果は変わります。
スタッフが辞める原因をDoだけで追う危険|退職率を下げるBeの整え方

よくある質問があります。
「福利厚生や社会保険を完備した方が、スタッフは辞めませんか?」
一般的には「はい、整えた方がいい」と言えます。
実際、条件が整うと、安心は増えます。
ただし、ここに落とし穴があります。
福利厚生を整えても、辞める人は辞める。
インセンティブを変えても、心が離れる人は離れる。
なぜか。
スタッフが見ているのは、Doの制度だけではなく、経営者のBe(在り方)だからです。
ここで、ネガティブ事例をあえて出します。
叱るためではなく、気づくための例です。
対価要求の精神があると、義務感がにじむ理由

「給料を払っているんだから、これくらい当然でしょ」
このBeの状態だと、どれだけ言葉を丁寧にしても、義務感がにじみます。
相手は「評価されている」「ジャッジされている」と感じやすい。
すると何が起きるか。
スタッフは「不満のエネルギー」を受け取り、無意識に不満を返します。
そして、どんなに制度が整っていても、粗探しが始まりやすい。
制度の不足が原因ではなく、空気の不足が原因になっているのです。
上下関係の精神があると、価値観の押し付けが伝わる

「上司の言うことは聞いて当たり前」
このBeのままDoを整備すると、マニュアルや契約書が「強制の道具」になりやすい。
もちろんルールは必要です。
でも、意図が「信頼のため」ではなく「支配のため」になると、長期関係は難しくなります。
成果前提の精神があると、圧が出てしまう

「契約率が上がって当然」
「次回予約が取れて当然」
このBeは、短期で成果を出すことはあります。
でも、長期で見ると「圧」が残ります。
人は、正しさよりも、安心で動きます。
安心が削れると、離職・離脱が増えやすい。
ここがポイントです。
ネガティブなBeは、ネガティブなDoを生み、ネガティブなHaveを引き寄せやすい。
そして大事なのは、
「そう思ってしまった自分を責めない」こと。
気づけた時点で、変えられる。
それがBeの世界です。
リピートが続かない本当の理由|次回予約トークより先に整えるBe

次に、お客様側の悩みです。
「コース契約したお客様が途中でやめたいと言う」
「卒業後のリピートが定着しない」
「次回予約の声かけや、単発メニューを準備すべき?」
これも、Doの改善は大切です。
声かけ、導線、メニュー設計、教育。
やる価値はあります。
でも、ここでも同じ問いが生まれます。
もしDo以外でBeを見つめ直すとしたら、何があるだろう?
お客様=お金の精神があると、セールスの圧が出る

「契約率を上げなくちゃ」
「現場から離れたいから、数字を作らないと」
こうした焦りのBeは、言葉を整えても、圧として伝わります。
すると、信頼が削れ、
・途中解約
・卒業後フェードアウト
が起きやすい。
ここで誤解してほしくないのは、
「売上が大事じゃない」と言いたいわけではありません。
売上は大事です。
数字は土台です。
ただ、数字のために人を動かそうとすると、人は離れます。
人はサービスではなく、人についていく。
この原則を忘れた瞬間、経営は不安定になります。
感謝前提で変わるスタッフ定着|共同創造のBeが生む安定効果

ここからは、ポジティブ事例です。
福利厚生より先に整えると、長期関係が育ちやすいBeがあります。
感謝前提の精神で、関係性の温度が上がる

「今ここにいてくれるだけで、ありがたい」
このBeで接すると、同じ指導でも、同じ注意でも、受け取り方が変わります。
義務ではなく、感謝の対象として相手を見る。
すると、スタッフは「ここに居ていい」と感じる。
心理的安全性が育ちます。
上下ではなく左右の関係が、任せる経営を育てる

「どっちが偉い」ではなく、
「一緒につくる仲間」
このBeは、任せる勇気を生みます。
任せられた人は、責任と誇りを持ち始めます。
すると、マニュアルがなくても起きる。
「オーナー、これやっておきました」
「他にやることありますか?」
こういう現象が、自然に増えていきます。
育成の精神が、短期の焦りを溶かす

結果に焦ると、焦りが伝わります。
焦りは関係を縮めます。
でも、育成のBeは、信頼を増やします。
「失敗しても大丈夫。育つから」
この一言の温度が、スタッフの心を守ります。
そして守られた心は、成長に向かいます。
真の経営者はあり方と仕組みを見直す|自責のBeで現実が変わる理由

ここで、パラダイム転換のレッスンです。
真の経営者は、あり方や仕組みを見直す。
未熟な経営者は、スタッフを変えようとする。
強い言葉に見えるかもしれませんが、これは責める話ではありません。
多くの人が通る道です。
「スタッフが悪い」
「お客様が悪い」
と感じた時、そこには他責の精神が混ざっています。
一方、真に安定する経営は、自責(自分で引き受ける)に進みます。
「今起きている現象は、私の在り方が映っている」
このBeが育つと、経営は静かに強くなります。
なぜなら、外側が変わらなくても、自分が変えられるからです。
スタッフが変わるかどうかをコントロールするのではなく、
自分のBeと仕組みを整える。
その結果として、スタッフが育ち、関係が育ち、安定的な経営が育ちます。
安定的な経営の大原則|長期的な成功は人間関係の成功という真実

大結論です。
長期的な経営の成功は、人間関係の成功です。
これは2026年以降も変わりません。
✔︎見込み客との人間関係
✔︎契約者との人間関係
✔︎リピーターとの人間関係
✔︎スタッフとの人間関係
✔︎業者さんとの人間関係
✔︎仲間との人間関係
✔︎家族との人間関係
遠い近いは関係なく、すべて人間関係です。
どんなに技術が高くても、
どんなに商品が良くても、
人間関係が育たなければ、長期経営にはなりません。
だからこそ、Doの前にBeです。
人間関係を「構築する」より
人間関係を「育てる」が近い言葉ですね。
この感覚が、安定の土台になります。
仁徳・義徳・礼徳・智徳で信頼を育てる|仁義礼智の実践4ステップ

では、どうやって長期的な人間関係を育てることができるのか?
高度なコミュニケーションテクニックよりも先に、シンプルで本質的な4つがあります。
それが、仁徳・義徳・礼徳・智徳(仁義礼知)です。
ここは「できてる/できてない」ではなく、「今どこが伸びしろか」を見つける場所です。
仁徳の育て方|見返りを求めないギブが愛される理由

仁徳は、見返りを求めない配り心です。
✔︎無条件の寄り添い・優しさ・愛
✔︎見返りを求めない奉仕・サービス
✔︎心配り・目配り・気配り
たとえば、「この悩み、よく聞くな」と感じたら、文章化して届けたりすることも一つの愛情奉仕です。お金になるかどうかより、困っている人の役に立つかどうか。
このBeで発信や接客をすると、信頼が育ちます。
与える人は、長く愛されます。
義徳の整え方|約束を守る誠実さが安定をつくる

義徳は、筋を通す力です。
約束を守る
裏表がない
悪口を言わない
ごまかさない
言い訳しない
正当化しない
ここは刺さる人もいるかもしれません。
でも、気づけたら伸びます。
信頼される人は、
「できなかった理由」を並べるより、
「次はどう改善するか」を示します。
誠実さは、静かに強い武器です。
礼徳の深め方|思いを語れる経営が人を惹きつける

礼徳は、礼儀だけではありません。
根っこは「思い」です。
なぜこの仕事をしているのか。
なぜこのサロンを続けているのか。
どんな未来をつくりたいのか。
この「思い」が、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)になります。
1回言えばOKではなく、繰り返し伝える。
思いが浸透した時、スタッフは「命令」ではなく「共感」で動きます。
智徳の磨き方|信用を信頼へ変える技術と学びの積み方

智徳は、知識・技術・スキルです。
智徳があると、信用されます。
ただし、ここに大切な違いがあります。
信用:信じて用いられる
信頼:信じて頼られる
信用は短期になりやすい。
信頼は長期になりやすい。
仁徳・義徳・礼徳・智徳の4つがそろうと、
信用が信頼へ変わります。
そして結果として、
愛情
人脈
お金
チャンス
が、自然に巡り始めます。
バケツの穴を見つける自己点検|仁徳・義徳を伸ばす具体的な方法

ここで質問です。
あなたは今、仁徳・義徳・礼徳・智徳のどこに伸びしろを感じますか?
完璧な人はいません。
そして実は、信頼は「平均点」ではなく「最低点」で決まります。
たとえば、
仁徳10点
義徳1点
礼徳10点
智徳10点
だとしたら、信頼の総合点は1点になりやすい。
だからこそ、伸びしろが大きい場所に集中します。
それが最短で安定につながります。
ここからは、すぐに実践できるDoを3つ紹介します。
キープインタッチを仕組みにする|スタッフと対話の頻度を決めるコツ

コミュニケーションは「気分」だと途切れます。
だから、仕組みにします。
・月1回の1on1
・週1回の短いミーティング
・毎朝5分の共有
大事なのは「質(在り方)」もそうですが「頻度」も大切です
関係は、触れ続けたぶん育つ。
MVVを言葉にして共有する|思いを届けるミーティング設計

「うちのサロンが目指す世界」を、短い言葉にします。
・誰のどんな悩みを救いたいのか
・どんな空気のサロンにしたいのか
・何を大切にしたいのか
そして、繰り返し伝えます。
思いは、言わないと伝わりません。
自分への無条件の愛を整える|波動が上がるBeのセルフマネジメント

最後に、経営者自身のBeです。
目標を達成したら自分を認める。
達成できなかったら自分を責める。
この条件付きの愛は、波動を下げます。
波動が下がると、Doの質も落ちます。
だから、ここを整えます。
売上が高くても低くても、
今この瞬間の自分に価値がある。
責めそうになったら、気づく。
気づけたら、戻せる。
ネガティブを発見できた時点で、すでに成長している。
このBeが整うと、言葉が柔らかくなり、行動が丁寧になり、関係が育ちます。
【最後に】今田覚からメッセージ

長期的で安定的な経営は、派手な一手で決まることは少なくて、日々の在り方の積み重ねで成熟していくものです。
スタッフの退職や、お客様の離脱が起きたときこそ、「何を足すか」より「どんなBeで関わっていたか」を見直すきっかけになります。
失敗は成功の土台です。
うまくいかなかった経験があるからこそ、仁徳・義徳・礼徳・智徳のどこを磨けばいいかが見えてきます。
ネガティブは意識次第でポジティブに変わります。気づいた瞬間から、もう変化は始まっています。
すべての経験は糧です。
あなたが整えたBeは、必ずDoの質を上げ、長期的な信頼と安定的な経営というHaveにつながっていきます。
今日も、あなたの歩みが少し軽くなりますように。
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いつも応援しています(^^)
【著者】株式会社KONDA代表取締役 今田覚

経営コンサルタント/株式会社KONDA代表取締役社長
宮城県仙台市出身。
2012年東北工業大学ライフデザイン学部「経営コミュニケーション学科」を卒業。大手企業に2年間務め、働き方に疑問を持ち2014年に上京しコピーライターとして開業届を提出。複数の起業塾や交流会に通い、借金800万円まで膨れ上がり、財布の中身はたったの52円。電気・水道・ガス・スマホが止まる。カフェでMacの充電をしながら、実績を積むために整体院や接骨院のホームページ制作を無料で制作開始。毎日、Googleアドセンスを導入したWordPressサイトを構築し、ブログを書き続けることでSEOのみで月間60万アクセスを達成。
紹介より大手プロモーション会社のLP制作やメルマガ制作、LINE文章制作の依頼が飛び込み、クライアント累計売上5億円を突破。人が価値を感じるのは、論理のみならず、感情や寄り添いだと腑に落ちる体験をする。さらなる紹介で、美容サロン業界のマーケティングやLP型ホームページ制作に携わり、株式会社KONDAを2022年に設立。
コピーライティングによりインスタフォロワー1.4万を実現し、セミナー講座受講生は7000名を突破。全クライアント累計売上25億5000万円を達成。休日の過ごし方はピアノとアニメとバンド。妻・娘・ピカチュウの4人暮らし。
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