エステサロンから学ぶチームマネジメントの方法と仕組み化|正しさよりも傾聴力で経営を安定させる秘密
こんにちは(^^)
今田覚です。
今日は、あるエステサロンオーナーの方との出来事を通して、「チームマネジメントとは何か」について深く考えさせられたお話をしたいと思います。
スタッフ同士の関係がうまくいかず、チーム全体がギクシャクしていた時期。その中でオーナーが見せてくれた“リーダーとしての変化”は、まさに「愛の経営」の本質そのものでした。
チームが壊れそうだったオーナーとスタッフの話
僕自身も、これまでたくさんのサロン経営者さんの相談を受けてきました。
経営数字や広告設定よりも、実は多いのが“人の悩み”です。
「スタッフの心が離れてしまった」
「チームにまとまりがなくなってしまった」
そんな声を聞くたびに思うのは、マニュアル作成やルールの導入よりも大切なこと、それは「心のマネジメント」だということです。
ある日、クライアントさんが集まる定例のオンライン朝活で、一人のエステサロンオーナーが静かに口を開きました。
「実は…チーフが“もう続けられない”と言ってきたんです」
画面の向こうで少し震える声。スタッフとの関係が崩れ、チーム全体の空気が重くなっていたと言います。
多くの経営者が、この段階で「辞める・残る」という二者択一の判断をしてしまいます。でも、彼女は違いました。
「もう一度、ちゃんと話を聴いてみます」と言ったのです。
“聴く”という愛のマネジメント
その言葉を聞いたとき、僕は強く感じました。
本気で向き合う覚悟を持つと、チームは自然と変わっていく。
数日後、彼女はスタッフと三時間にわたる対話をしました。チーフの言葉は、怒りではなく“悲しみ”でした。
「スタッフが増えたことで、私のお客様の数が減って自分の存在価値がわからなくなった」
彼女はその言葉を、ただ静かに聴き続けました。否定せず、正論を返さず、「そう感じていたんだね」と受け止めたそうです。
話し終えた後、スタッフの目には涙。そして最後に、こう言ったそうです。「すみません…でも、やっぱりこのサロンが好きです」その出来事を聞いて、僕は胸が熱くなりました。
「スタッフを”変えよう”とする言葉」ではなく、「スタッフの気持ちを”受容しよう”と傾聴する在り方」が信頼を育てたのだと思っています。
マネジメントは、指導でも管理でもありません。
“心を聴くこと”が、最大のリーダーシップです。
エステサロンチームが変わり始めた瞬間
スタッフとの話し合いのあと、サロンオーナーは「笑顔」になっていました。
コミュニケーションの大切さを知ったと。それまでは「たった月1回」のコミュニケーションでしたが、今後は週1回に変更するのだと言います。ちなみに、チームが崩れやすい原因の1つに、「コミュニケーション不足」というのがあります。
リーダーが変われば、チームは変わります。
それは、特別なテクニック、マニュアル、ルールではなく「スタッフの気持ちを知ろう、大切にしよう」という、たった一つの在り方です。
これは単なるチーム再生の話ではありません。
“愛で経営する”という、マネジメントの事例です。
“聴く力”が生み出す信頼の循環
僕は改めて思いました。人は、理解されたい存在なんだと。
誰もが「自分の頑張りを見てほしい」「信じてほしい」と願っています。だからこそ、リーダーが“聴く”姿勢を持った瞬間、チームは安心を取り戻し、全員が力を発揮できるようになります。
チームが機能するとは、全員が完璧になることではありません。むしろ、お互いの弱さを受け止め合える関係を築けるかどうか。そこに本当の“強さ”があります。
スタッフを育てるとは、命令ではなく信頼の投資です。「ちゃんと見ているよ」「あなたの努力をわかっているよ」その一言が、人を動かし、チームを育てていきます。
オーナーが“愛をもって聴く”姿勢を持ったとき、スタッフは“愛をもって応える”ようになる。経営とは、愛の循環そのものだと思っています。
あなたのチームでは、最後に“本音”を聴いたのはいつですか?
もし今、あなたのチーム内で行き違いが起きているなら、それは信頼を深めるチャンスかもしれません。
リーダーが「聴く」ことを恐れなければ、チームは必ずもう一度、ひとつになれます。
リーダーシップとは、カリスマではなく、信頼を育てる力です。
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